こんにちは!I M事業部の広瀬遥です。
起業したいけどどうしたらいいか、わからないという声を耳にする回数が増えました。
女性の起業家も増え、ご自分のお家で自宅サロンという形でサロンも経営しやすくなりましたね。
- サロンを開業したくても、失敗したくない。
- 美容サロンの現状を知りたい
今回はこういった方向けに、エステサロンを副業でやらながら、友人や先輩方が美容サロンの開業を目の当たりにし、実際に注意したほうがいいところや現状についてお伝えしていきます。
サロンの現状・生存率
起業するとなると、やはりリスクのことも考えてしまうと思います。
美容サロン(美容室、エステ、ネイル等)の生存率はネットによって様々なデータが記載されていますが、新しくできたサロン全体の50~60%は、1年以内に閉店してしまうと言われています。
また、最初の1年をなんとか乗り切ったとしても、3年以内には90%が、10年以内には95%が廃業を余儀なくされます。20年以上続くサロンは、全体の0.3%程度だと言われています。1,000店舗あったら、3店舗しか生き残れない希少な確率です。
この値を見ると、生き残りの厳しい業界だということがわかりますね。
サロンの生存率が低い理由
また、人口も減少しているのにもかかわらず美容業界の市場規模はわずかながら増加傾向になっています。人口の減少は、お客様の減少にも直結しますが、それでも市場が拡大しているとなると、やはり注目度が高い業界の一つといえますね。
女性全体のサロン利用率の低下
美容や健康、アンチエイジングへの市場規模は年々増加傾向ですが、コロナ禍による自宅でのセルフケアの推進の影響も受け、エステサロンの利用率は低下傾向となりました。
そのため、エステサロン自体が増えたとしても、お客様の取り合いの状態になってしまうのです。
お客様が行きやすい場所となるとサロンの数が多く集まり、競争率が激しくなります。
エステサロンの開業を行ったとしても、お客様の数が減っており、激戦区だとさらに競争率が高くなるため、サロンの生存率の低下を招いている一つの原因だと言えます。
小規模のお店が多い
チェーン店以外の個人で経営している美容室は小規模といえます。厚労省の調査では、美容業のうち個人経営が88.7%、従業者数3人以下の事業者が72.9%という結果でした。
特に住宅街にあるようなサロンだと、使える土地のサイズ的にも小さなところがほとんどです。
規模が小さければ、光熱費や人件費は安くなりますが、1日に対応できるお客様の数も少なくなります。
さらに、もし人が集まりやすい立地の良い場所にお店を構えれば、必然的に家賃が高くなってしまいます。
お客様が順調に来ているうちは良いですが、少しでも滞ると経営に大きな打撃を与えてしまうのです。
流行についていけない
ニーズの多様化や流行のスピードが早いため、小規模のサロンだとお客様のニーズの多様化に対応しきれないということがでてきてしまいます。
コロナ禍が拍車をかけ、緊急事態宣言や時短営業により長期休暇をするサロンも増え、それにより規模をさらに小さくしたといった経営者さんの声も伺っています。
自宅サロン経営する際の注意点
自宅サロンを開業したものの、「お客様を集客できない」「リピーターが増えない」という悩みを抱えるオーナーさんが多いのが現実です。
では、美容業界にのこるにはどうしたらいいのか、自宅サロンを開業・営業後の注意点や課題についてお伝えしていきます。
生活感をなくす
エステサロンを利用するお客様は、非日常の空間を求めて来店されます。 しかし自宅サロンだと、食事のにおいやテレビや子供の生活音、生活感のある家具や家電など、随所に生活臭を感じるため、心からリラックスできません。
生活感が抜けないエステサロンは、リピーターにつながらず、お客様からの紹介も出にくいため、長く安定した経営は難しいでしょう。
自宅サロンを開業する場合は、施術スペースと生活スペースをしっかり分けておくことが大切です。
パーテーションを使ったり、エステ専用の個室を用意したり、リラックスできるエステ空間を演出する内装にも気を遣うように意識しましょう。
価格設定を見直す
「自宅サロンは価格を安く設定しないとお客様は来ない」と思っているオーナーさんが多いです。 しかし実際には、エステの価格とお客様の人数は比例しません。
自宅サロンの場合、価格を安く設定しすぎるとお客様に不安を与えてしまう可能性があるため、逆効果になります。
お客様は安いエステサロンを探しているのではなく、自分にとって価値のあるサロン、つまり自分を変えてくれるエステサロンを探しているのです。
価格よりも価値が上回れば、価格が高くてもお客様は納得して通ってくれます。 まずは価格を安く設定するよりも、お客様にとっての価値を出すためにはどうしたらいいのか、サロンの強みを考えましょう。
サロンの売りを一つに絞ることが、サロンの強みとなり、リピーターを増やす秘訣になります。
サロンの場所をわかりやすくする
自宅サロンは、自宅も兼ねている場合がほとんどなので、住宅街のなかにあったり、駅から少し離れていたり、サロンの場所が分かりづらいことが多いです。
サロンの場所が分かりづらいことに加えて、自宅と兼用にしているため、個人情報漏出を防ぎたいという思いが出てくると思います。
対策としては、
- サロンの場所を公開する
- Googleマップに表示されるようにする
- サロン前に看板をおく
公開が難しい場合は、ホームページには「○○区」くらいまでは明記し「詳しい場所は、ご予約いただいたお客様にお知らせしています」とお伝えして、できるだけお客様の不信感を買わないようにすることが大切です。
マーケティング力をつける
自宅サロンやサロン開業時は、お客様にサロンのことを知ってもらい、またリピーター様を増やさなければなりません。
ですが、集客が難しくサロン開業時に新規お客様の獲得に伸び悩むオーナーさんも多いのが現状です。
どんなお客様に来店していただきたいか、年齢や性別、お客様の系統などのターゲットを決めて、そのターゲットに合わせた集客やサロンを作り上げなければなりません。
- チラシなどの販促物
- ブログ
- ホームページ
- FacebookやインスタグラムなどのSNS
- 地域の情報誌やクーポン誌
- ネット上の広告
集客の方法は多種多様です。ターゲットの年齢に合わせて、集客方法を変更する工夫は必要になります。
自宅サロンや個人サロンでやらなければならないのが、口コミを広げる仕組みです。
口コミ集客はお金はほとんどかからず、お客様がお客様を連れてきて下さるので、お客様との繋がりが強く、信頼関係も構築しやすいというメリットがあります。
コンセプトや強みを出す
価格の話にも影響しますが、「コンセプトがないサロン」は、経営に苦戦します。
集客の際は、コンセプトやサロンの強みを提示することで、キャッチコピーにもなります。
強みやコンセプトでキャッチコピーを作り、お客様が視覚的に伝わりやすく、記憶に残りやすくできることで、ゆっくりですが新規顧客の獲得も望めます。
個人サロンの今後について
人口の減少や高齢化が進む中で、女性のずっと綺麗でいたいという気持ちへの美容市場さ拡大していくと考えられます。
また、ニーズの多様化に拍車をかけ、ここが強みだと売りだすサロンも多いでしょう。
新規顧客の獲得のためにも、
- マーケティング力を身につけてる
- 情報を開示・提示する
- 価格設定を見直す
- サロンのコンセプトに合わせた環境作りをする
こういったことに注意し、是非個人サロンの強みを出しつつ、サロンを成功させましょう。
以上、CrazyStories事業部の広瀬遥でした。
コメント